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木工版のマシニングセンターとなるNCルーター

この記事のタイトルは:

木工版のマシニングセンターとなるNCルーター」です。

時々当インフォメーションで出て来るワードで、NCとありますが、これは「Numerical Control」 の略となりまして、数値制御の意味になります。

数値制御というのは、簡単に言えば工作機械を数値でプログラムして同じ加工を何度もさせるといったところでしょうか。また手動機械では作りにくいR加工が容易にできます。

NC(木工)ルーターの紹介

現代においてはあらゆる工作機械が、この数値制御で動いています。金属系ではマシニングセンターと呼ばれますが、木工系では「NCルーター」と主には呼ばれます。

木工版マシニングセンターの「NCルーター」

画像のものが木工専用のNCルーターとなりますが、NCプログラムの基本的な作り方は金属系も同じで「Gコード」を用いいられます。ちなみにルーターとは「くり抜く」といった意味が強いものになります。

木工ルーター

こちらの木工ルーターでは、4っつの主軸が見れます。切削工具を4種類まで取り付けることができるということです。逆に4種類の切削工具でしか一度に自動では加工できないということになります。

一般的なマシニングセンターの主軸(スピンドル)は一つになっており、切削工具を交換して加工します。工具を交換する機能を、「ATC(オートツールチェンジャー)」と呼ばれ、ツールマガジンにはあらかじめ20本前後収納でき、それぞれの切削工具を主軸に自動でセット(交換)していきます。

木工ルーター用の切削ツール

木工ルーターで使用する切削工具

木工ルーター用の切削工具たちです。回転させますので、左右に同じ形状の「刃」がついています。主に外周の溝切や外周のR加工に用いるタイプです。

金属加工でも似たようなものを使いますが、かなり特殊な部類に入ってしまいます。

NCルーターの主軸

木工ルーターの主軸

NCルーターの4っつの主軸(スピンドル)の下から見た部分です。このように切削工具が取り付けられています。木工であるがゆえに、ツールの摩耗が少ないため年季が感じられるものも多くなってしまいます。

主軸が下りて加工します。

主軸3番が加工中
主軸の3番目が加工している

各主軸は使用する主軸だけが下りてきて加工します。マシニングセンターのように、主軸が一つで切削工具を交換するのが主流なものとは異なってきます。

NCルーターでなければできない最大の特徴

R加工

比較的木工であればハンドツールを用いて削ったり磨いたりできるものでありますので曲面形形状でも作りやすいものではあるのですが、NCルーターを用いれば曲面・曲線加工が可能です。

やはりなんといっても、「ものづくり」の観点からNCでできることの最大のメリットはR加工(曲面、曲線)になります。

NCルーターを用いることで同じものを何個も制作する場合ももちろん大きなメリットですが、1つしか作らないとなると、手作業の方が早い場合も出てきます。
それでもNCルーターを用いることでの正確な曲線・曲面加工において用いることでも大きなメリットがあります。

alumania

この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。