この記事のタイトルは:
「 Xperia1VIIバンパー試作を装着!細部を検証 」です。
現在開発中の新型Xperia1VII(1mark7)用アルミバンパー「EDGE LINE」シリーズの1次試作品が完成しました。
1VII用のアルミバンパー1次試作品については、1VI(1mark6)と切削加工に関する工具や治具類の共用できた部分も多かったため、従来予定よりも早く完成できました。
1次試作で用いた1VII用アルミバンパーの1次設計(Ver1.0)はこちら↑でご紹介しております。併せてご覧いただくと、設計状態と試作時の再現性などが確認できます。
それでは、出来立てホヤホヤの試作品を実機に装着して確認作業を開始したので、早速ご紹介していこうと思います。
完成したXperia1VII用アルミバンパーの試作品

今回の新型1VII(1mark7)用は、前モデルの1VI(1mark6)と酷似的な本体サイズのために、生産(試作)する際の加工ツール類(約30種)は、およそ半数以上が利用できることもあって、従来と比べて試作品の完成までにも時間的な短縮ができました。
ただ、その点は予想出来ておりましたのでその短縮分を、設計上でデザイン面や構造面での新しい取り組みを取り入れたかったのですが、やはり(リリースまでの)時間を優先し、1VI用と同等のデザインとサイズ感になっております。
完成した1VII用のバンパー一次試作品

さて、こちらが完成したばかりの「Xperia1VII用エッジラインバンパーの1次試作品」になります。内蔵するパーツのボタン類も仮組みしてある状態です。
試作時点で切削品質の調整用でも確認を行いますので、色付け(アルマイト)しない状態です。アルマイト後は数ミクロン単位で各部の寸法が増加しますので、そのあたりも経験値から折り込んで反映されています。

この仮り組み時点で寸法チェックも行いますが、基本的には加工途中の要所で確認しているため、組み合わせてからは重要箇所のみの測定で完了です。
結果的には、各所公差範囲内で完成しておりますので、まずは狙い通りになっています。

切削加工で1VI用と共用できるように設計していましたが、やはり一部の加工ツールは届かない問題がありました。現時点では試作品のため、手加工で対処させております。
製品時にその辺りは修正するか、新たに加工ツールを用意します。
次に1VIIの実機に試作品を装着して確認していきます。
1次試作品を1VIIに装着した状態
ここからが毎回、試作品の最初の確認時に緊張する場面です。
本体をバンパーのメイン側にスライドさせていきますが、ここになんらかの引っ掛かりを感じてしまうと、必ず設計上に問題が生じています。その場合、2次試作が必要です。
設計上すんなり入るはずですが、この最初のバンパー挿入時に不具合を感じないか?と、最も神経を尖らせて手に五感を集中させて確認していきます。

無事に引っ掛かりを感じることなく奥まで差し込めることができました。ここで一安心です。
次に、ボトム側のパーツを合わせて装着自体が完成したところで、装着は問題ないことが確認できました。実際はこの後に装着後の本体との各所のクリアランス測定を行っていきます。
その結果、全ての箇所で寸分違わず、想定通りに1次試作品は完成しています。
試作品装着のフロントビュー

無事に装着性がクリアできたところで、デザインの再確認にもなりますが、今回ボトムパーツの角部に斜面のアウトラインを設けています。少しなので分かりにくいかもしれませんが、実物で見たときにその変化はどう表れるか?ということも確認事項です。
ただ、じっくり見ていると、まだ調整したくなる箇所が幾つか存在しています。1VIで見送っていた箇所も、やはり再調整したくなってきます。そのため、あくまでも試作品(Ver1.1)はやはり試作品です。装着性と操作性は問題無いので、それ以外のところで製品版では更に最適化していきます。
試作品装着の背面ビュー

1VIIのレンズ部の突起形状がテーパー面からストレートに押し出された形状へと変化した関係で、レンズプロテクター側の側面厚みが必要になり、かつバンパー側には指紋認証ボタンへの大型開口を実現するために、左右にガードを設けて強度を確保しています。
これらすべてが必要な要素ですが、1VIIではレンズプロテクター装着後にバンパーを取り外す時に干渉しやすい箇所になります。設計上でも僅かですがマイナス数値になっています。
ここは試作品で確認する内容ではありましたが、ここも無事にレンズプロテクターと併用していてもバンパーは取り外すことができました。設計上でも僅かに干渉しますが、実際には素材反発でバンパーは固定されていなければ少し広がりますので、その分でクリアできました。こちらも予想通りといったところです。

また、レンズプロテクター無しでもバンパー側で保護できるようにバンパーの厚みを増加させています。これは背面ガード部の上下だけの厚みを調整しており、手に当たる左右のガード部は1VIと同じように低くしていますので、操作性に影響がないようにしています。
1VI(1mark6)用と並べて比較
今回の1VII用の1次試作品を前モデルの1VI(1mark6)用と並べてみます。この方が比較的に分かりやすいものです。

ここに並べた左側の1VI(1mark6)用は、製品版のためカラーも含めてお化粧されています。一方1VIIは試作品のため、カラー等は施されていません。
こうやって並べていただくと、やはり本体のカメラ部分に形状違いがハッキリとした違いを感じられます。バンパー(試作品)の方は1VI用とサイズ感が酷似していますので、違いは感じられないかもしれませんが、もちろん、1VII用に合わせた専用設計品です。
製品版での変更予定箇所について
Xperia1VII(1mark7)用アルミバンパーの1次試作品を実機に装着してご紹介してきましたが、製品版ではこれから変更点が幾つかございます。
設計時にXperia1VI(1mark6)との明確な違いを作ろうと意識したばかりに、設計上で納得していたものの、やはり試作品で確認しているとスタッフ間でも賛否両論となった箇所がありました。
特にこの箇所が挙げられますが、今回の試作品仕様ではスクリュー固定付近の長丸穴をストレートにしていましたが、検討結果後に1VI用と同様に傾きを与えて、従来のデザインへと近づけることになります。

その他、面取りラインの修正と、装着感などから確認できた点で1/100mm単位で部分的な細かな調整(変更)を実施しますが、全体的に見て気づくような箇所にはなりません。
まとめ
さて、ここまでにご紹介したように、アルマニアではXperia1VII用エッジラインの1次試作品が完成した段階まで進んでおります。この後、最終調整を施して生産準備に進む段階まできております。

試作段階で不具合があれば再試作を繰り返しますが、今回の1VII用では主要箇所は全てクリアできていましたので、試作品としてはこの1次試作品(設計ver1.1)で完結です。
引き続き、実機を利用しながら各部の詳細確認を続けていきますが、今のところ全ての操作性や通信具合も1VIと遜色ないレベルで確認ができております。このあたりは予想通り本体の内部構造的にも1VIと同系の設計になっているようです。

試作品の状態から量産品で変更点はございますが、1次試作品からの装着性が関係する基本構造への影響はないため、主には若干のデザイン面での最適化(ver2.0)を施すことになります。
1VI用の治具や加工工具が利用できたために、この試作品も予定より3,4日は早く完了しております。
これから製品版のアルミバンパーとバックディフェンダーは生産を開始していきますが、第一陣が完成するには早くても今後1か月はかかります。
1VIIについては、カラー設定が難しいこともあり、切削加工以外で多くの調整が必要になってくる見込みです。また、バックディフェンダーも専用品になってきますが、特色設定することになりそうなので、こちらも早期に進める必要があります。
1VII用レンズプロテクターがまもなく登場!
アルミバンパーとバックディフェンダーの前に、1VII用のアイテムとしては「レンズプロテクター」がまもなく登場します。

こちらの1VII用レンズプロテクターについては、現在販売開始に向けた準備を開始しております。今後順調に進みますと来週の後半までに発売開始できる見込みです。こちらにもご期待ください。
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4 comments on "Xperia1VIIバンパー試作を装着!細部を検証"
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続報お待ちしていました!
レンズプロテクターも楽しみです、アルミバンパーとバックディフェンダー発売したらセットで購入したいと思っています。
順調だとお盆明けくらいですかね~、楽しみにしてます!
こちらこそ、コメントありがとうございます!
ひとまずは販売開始を優先しますので、バンパーやバックディフェンダーは数色で少量のその時の完成分になりますが、なんとかお盆前が現時点の目標にはなっております。
ずっとXperiaとエッジラインを愛用しているので販売開始を楽しみにしています。
いつもご利用いただきありがとうございます!
今回は各工程で期間の短縮が実現しています。発売まで更に短縮できるよう努めておりますので、今後もどうぞ宜しくお願い致します。