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Xperia1VII(1m7)を3D化|1VI(1m6)と詳細寸法比較

この記事のタイトルは:

Xperia1VII(1m7)を3D化|1VI(1m6)と詳細寸法比較 」です。

Xperia1VII(1m7)とXperia1VI(1m6)のボディーサイズは、メーカーカタログ(公称)値では同じ(W約74mm×H約162mm×D約8.2mm)となっています。

こういった表記数値は四捨五入化されることが多いので、少数桁まで知りたい場合は実際に測定するしかありません。
実機にはそのような公称値には表示されていない、それ以下の少数桁(公称数値上)が存在しておりますので、(商品によりますが)商品設計などには実機の詳細測定が必須です。

アルマニアでは、Xperia1VII用の商品開発に向けて、実機からの詳細測定を行い、本体を3D化することから始まります。

そこで、完成した実機からの3Dモデルを見ながら、カタログなどの公称値には現れない少数桁まで測定した、Xperia1VIIのボディーサイズ(縦横厚み)を前モデルの1VIと比較してみました。

1VIIと1VIの実測比較
両者は同じメーカーサイズになっていますが、実測では異なります

イラスト上では1VIIに全周側面のスリットを入れる前になっています。

位置1VII1VI差異
74.4474.40+0.04
162.02161.90+0.12
厚み8.488.46+0.02

※差異は1VII比

ほとんど同じではありますが、実測でもXperia1VII(1m7)と1VI(1m6)はやはり異なります。

Xperia1VIIの3D化が完了

まずは、商品開発にあたって基礎となるXperia1VIIの3Dスキャン→3D化が完了しました。

3D化が完了したXperia1VII
1VIIの実機からスキャン後にサーフェス化仕上げの3Dモデル

3Dスキャンしただけですと、ポリゴン(三角形の集合体)になっていますので、更にそこから設計しやすいように面構成へ変更していく作業が必要です。サーフェス化またはソリッド化の作業になります。

詳細部も仕上げてXperia1VIIの本体3D化自体は完了しましたが、今回Xperia1VIIのカメラレンズは外周にテーパー形状が無くなり、ストレートで立ち上がっています。

Xperia1VIIのカメラレンズ周り
ストレートに立ち上がった1VIIのレンズ周り

3眼レンズの個々のレンズ面の外も余裕がありません。カメラ突起上面の平面も少ないので、両面テープでの接着領域が確保できません。

本体側がこのような形状なので、1VII用のレンズプロテクターは固定方法を検討していかなければなりません。

アテにならないメーカーの公称サイズ

3D化が完了したXperia1VIIのボディーをチェックしながら詳細に見ていますが、やはり、各メーカーの公称サイズというのは、本当に正確ではありません。

Xperia1VIIのメーカー公称サイズ
ソニーの公式サイト:XperiaVIIのサイズ

厚み数値の一つをとってみても、ソニーの公式サイトの公称値では、厚みは8.2mmと表示されておりますが、実際には8.48mmあります。

その差は+0.28になります。メーカーの8.2mmがどこを指しているかは分かりませんが、乖離はあります。

メーカー数値はあくまでも目安数値なのですが、実際にスキャンして3D可しても、この8.2の基準になったような箇所と言うのは正直見当たりません。

簡単に確認できる方法として、ノギスをあてて厚み方向を測定してみれば、一目瞭然です。

Xperia1VIIの厚みをノギスで簡易測定
Xperia1VIIの厚みをノギスで簡易測定
  • 1VIIのメーカー公称サイズ:W約74mm×H約162mm×D約8.2mm
  • 1VIIの実測サイズ:W74.44mm×H162.06mm×D8.48mm

四捨五入すればXperia1VIIの実測で8.5mmです。では、なぜメーカー公称値と実測で違うのでしょうか?

→これはメーカーが意図した基準からの数値で記載していますので、実測と異なる理由はエンドユーザーが知りえない領域になってしまいます。

また、重量も公称値は197gとなっていますが、実測では198.5gありました。もちろん公称値は全て約で表記されていますが、それでも、198gではないか?と疑問は残ります。
公差があるとしても乖離は大きいので、「公称値は実際とは異なり、目安だけであると言えます。

まとめ

ここで検証した結果のように、商品によっても異なることはありますが、意外にメーカーが公開しているサイズ寸法には、基準が明確ではなく実測と異なる部分があります。

消費者にとって必要ないであろう寸法値などもあるので一概には言えませんが、メーカー寸法値は完全には正しいとは言えないことがあります。

それはさておき、アルマニアではXperia1VII用に商品開発を開始しました。

現時点で3D化した本体形状から確認できているため、アルミバンパーの開発を進めていきます。先述のようにレンズプロテクターが悩みどころになりそうですが、可能な限りそちらも進めていくことになります。

まだまだ商品化までにはお時間はかかりますが、どうぞ今後の1VII用商品展開にご期待ください。

alumania

この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。

10 comments on "Xperia1VII(1m7)を3D化|1VI(1m6)と詳細寸法比較"

  1. こう より:

    Xperia1ⅲ(以下:1ⅲ)の時にアルマニアさんのアルミバンパーを購入して気に入ってしまって何回も購入させて頂きました。来月で1ⅲが修理保証が切れるので1Ⅶに買い換える予定です。なのでアルマニアさんのバンパーは気になってます。個人的にはストラップをつける穴がもう少し大きいと嬉しいです。落とすと修理代やアルミバンパーに傷が入るのが嫌なのでストラップをつけて少しでも落とす事の無いようにしたいのに穴が小さくて付けれない事があったので検討してほしいです。よろしくお願いします。

    1. alumania より:

      長年に渡りご利用いただきありがとうございます!
      1IIIとなりますと、もう4年前のモデルにはなりますので、弊社アルミバンパーも深化が深まっております。
      ストラップへの対応については、オプションパーツを金属化し対応力も上がっております。
      また、バンパー側は丸カンなどと組み合わせればストラップ系アクセサリーは大きなものでも接続できまるようになりますので、またご検討いただければ幸いです!

  2. shin より:

    Xperiaを買うたびにalmania様のレンズプロテクターにお世話になっている者です。
    1VII用は固定方法が課題になっていらっしゃるとのことで難しいでしょうが、発売を心待ちにしております。

    1. alumania より:

      いつもご利用いただきありがとうございます!
      1VIIではカメラ突起の形状がストレート立ちとなって、LEDやマイクが平面に占有しているので、ここも接着に使えないのが難点です。
      こういった場合の装着案が幾つかありますので、試作確認でベストを検証して参ります。

  3. 台形パターン より:

    久しぶりに気になるXperiaがでたので先にバンパーをチェックしている者です。
    Xperiaには公式の3Dデータというものは無いのでしょうか?
    許諾の制限かキツイのかそもそも無いのかどちらになるのか気になります。

    1. alumania より:

      コメントいただきありがとうございます。
      appleはデベロッパー向けに2Dは公式に出していますが、Xperiaにはありません。
      また、仮に3Dデータ含めて公式に公開されていたとしても、物理的に構成される実機とは異なりますので、(弊社での開発には)使い物にならないのが実情です。

  4. 未確認生物 より:

    Xperia1VII 購入しました!
    何となくでAmazon販売していた安物ケースを購入したところ、なんとカメラの採寸が誤っていたためかしっかりはまらず右上が少し浮いた状態になって使用しています。
    さすがに使い勝手悪すぎるので今度はXperia1 MarkVIIに見合う良いケースを買おうと思い探していてこちらにたどり着きました。
    ここまで厳密に採寸して商品開発されているのはとても頼もしいです!
    新製品が発売されるのを首を長くしてお待ちしています。

    1. alumania より:

      1VIIの購入おめでとうございます!
      カメラの位置は1VI(1m6)比で言えば、0.1mmほど中心位置が違い、レンズのアウター部は0.3mmほど長くなっています。
      0.1mm単位でも異なると、そのような症状が起きやすいので、もしかしたらそのケースは1VI用かもしれません。
      加えて、樹脂ケースなら共通化されやすいほどの違いではあります。

  5. 球磨川禊 より:

    アルミバンパーを使用していますが、とても満足しています。今回も楽しみにしています。毎日ブログチェックして待ってます。

    1. alumania より:

      弊社商品をご利用いただきありがとうございます!
      進捗状況についても適時お知らせして参りますので、今後もご覧いただければ嬉しい限りです!

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