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ノマドの荷室内装の外し方|ヒンジカバーに注意

この記事のタイトルは:

ノマドの荷室内装の外し方|ヒンジカバーに注意 」です。

ジムニーの5ドア版「ノマド」には、その最大の特徴と言える5ドア化によって日常でまともに利用できるリヤシートが備わっています。

もちろん、ジムニーやシエラにもリヤシートはありますが、簡単にはアクセスしにくいために利用頻度はそう多くはなりません。

2025年にジムニーノマドが登場し、後席ドアの恩恵でリヤシート(後席)がまともに利用できるようになりました。ただ、ジムニーやシエラとは異なり、荷室側の内装の取り外しの際にはこのリヤシートが関係して異なる方法で固定されています。

そのため、バックカメラなどの配線を取り回すために内装のトリム(いわゆる内張り)を車体から外したい場合、リヤシート(ハイバックのみで可)を取り外す必要があり、ヒンジ部(シートの回転支点箇所)の取り外しで苦労するかもしれません。

ここでは、そのノマドの後部トリム(荷室の内装)を外すために必要なリヤシートの取り外し手順をヒンジ部カバーの構造を解説しながら紹介していきます。

最初にリヤシートのハイバックを取り外す

ノマドの荷室トリム(内張り)を剥がしたい時は、先にリヤシートのハイバックを取り外す必要があります。

この手順を間違うと、いつまで経っても内張りは取り外せません。
一つの写真で解説しますと、ノマドのリヤシートハイバックの固定は以下のようになっています。

荷室内張りを外す作業手順
ハイバックの固定は2か所だけです

ノマドの後席左右のハイバックは個別に固定されていますが、車体後方から個々のハイバックを見たときに、車体中心側にボルト1本で固定されており、反対側の外側はヒンジで固定されています。

  • 内側→ボディー側のブラケット(ステー)にボルトで固定
  • 外側→ハイバックから飛び出した回転支点(ヒンジ)を樹脂カバー(部品)で固定

ハイバックの固定ボルトはハイバックのカバーをめくると現れます。
このボルトを外すことは簡単ですが、反対側のヒンジ部は内張りのトリムの穴にヒンジが刺さってその上からヒンジカバーで止められている関係で、ハイバックを外さないと荷室の内張りは外せません。

ノマドの場合は、ジムニーやシエラと異なり、先にハイバックを外してからでないと、荷室の内張りが外せないことを知っておくだけで格段に作業は早くなります。

取り外しにくいヒンジカバーの構造

ノマドのリヤシートのハイバックを取り外す際には、荷室の内張りに取りつけてある回転支点の箇所にある「ヒンジカバー」を取り外さないと、ハイバックが外れてくれません。

正式名称不明のため、ヒンジカバーとしています。

ノマドのリヤシートを外す前に必要なヒンジカバーの位置
画像は左側のヒンジカバーです

ヒンジカバーはリヤシートのハイバックの回転支点になっている左右の外側にあります。このヒンジカバーを外すことに苦労される方が多い可能性があります。

ノマドのリヤシートのヒンジカバー固定箇所
画像は分かりやすいようにハイバックを既に取り外した状態

画像のヒンジ支点と記載した箇所に、ハイバックから飛び出しているヒンジ突起部が上から置いてあるだけの状態で、上部からカバーでロックされます。

そのため、ヒンジカバーさえ取り外せば、リヤシートのハイバックは上に引き抜くだけで簡単に外せます。

ヒンジカバーの取り外し方法

さて、ヒンジカバーが確認出来たら、ヒンジカバー自体を取り外します。しかし、この部品はそのまま上方向に引っ張っても抜けてくれるものではありません。

部品単体を見ると、四角い穴があります。ここにマイナスドライバーなどを突っ込んで外すのですが、ここで単にマイナスドライバーを突っ込むだけでは外せません。

ノマドのリヤシートのヒンジカバー取り外し手順
画像は右側のヒンジカバーの場合

①のマイナスドライバーを差し込むだけでは外れません。マイナスドライバーを四角穴の内側面を押し倒しながら引き抜く方法になります。

なかなか作業のイメージがつきにくい方に向けて、もう少しこのロック構造について深堀り解説していきます。

ヒンジカバーの取り付け構造

このヒンジカバーは、単に内張りトリム側に付いているのではなく、車体の鉄板をロックしています。そのため、簡単にはリリースするのが難しいです。ただ、構造を理解してコツを掴めば簡単です。

ノマドのリヤシートのヒンジカバー拡大

ヒンジカバーの四角穴は、奥には樹脂の平面が見えます。そのため、作業時には内張りの樹脂が見えていると勘違いしやすいですが、実際にはヒンジカバーのロック部の平面です。

画像の緑の平面が下から車体鉄板を掴むことでロックされている構造です。そのため、四角穴から黄色面より上の内側面を押し込んで、ロックを倒して外すことになります。

これを理解していないと、いつまで経ってもヒンジカバーは外せないことになってきます。

ノマドのリヤシートのヒンジカバーロック構造

無理やり上部に引き抜けば、恐らく、ヒンジカバーのロック部分が破損することにはなります。

ロック部が破損すると基本的に再利用はできないことになりますので、構造を理解して正しく外せば、何度でも利用できる部品ではあります。

まとめ

ここまでで、ノマドの内張りトリムの外し方を紹介してきましたが、作業の順番としては単純です。以下に順番をまとめて記載しておきます。

荷室の内張りを外す手順(ノマド)

  1. リヤシートを倒す
  2. 内張りのヒンジカバーを取り外す
  3. 車体中心側(ハイバックのカバーをめくって下)のボルトを外す
  4. ヒンジ部を持ち上げハイバックが外れる

作業手順は単純なものの、ヒンジカバーの取り外しに苦労するかもしれません。
この記事内で解説しているヒンジカバーの構造を事前に理解し、作業に挑めばDIYでも十分対応可能で難しいものではありません。

バックカメラ配線用にリヤシートと左の内張りを外した状態
バックカメラ配線用にリヤシートと左の内張りを外した状態

バックカメラの配線などでフロント側まで配線を引きまわしたい時には、内張りのトリムを外すことが綺麗に見せるための必須作業にはなりますが、ノマドの場合は荷室のトリム外しはリヤシートが関係してしまっています。

そのため、リヤシートのハイバックを取り外す必要がありますが、更にその先に内張りに固定されている(ように見える)ヒンジカバーを外す必要があります。しかし、このヒンジカバーは構造を理解していないと簡単には外れてくれません。

せっかくノマドにDIYでバックカメラの取り付け(配線引き回し)などで、内装を後ろから外していく際に内装の取り外しで心が折れないためにも、この記事が役に立てば幸いです。

alumania

この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。