この記事のタイトルは:
「IQOS3 DUOの充電スピードを早くできないか検証」です。
IQOS3 DUOのポケットチャージャーの充電が空になった状態から「満充電になるまでの充電時間」を実機で測定した結果を時間と電力の関係から紹介していきます。ホルダーの充電スピードも補足しています。
その他に、「もっと早く充電が完了できないのか?」という疑問に対して付属の充電器以外でも充電スピードを比較測定しています。
本記事は3ページに分けています。


ホルダーを充電するためのポケットチャージャー上面に4っつある、チャージャー自身の充電残量を知らせる「バッテリーライトからの確認」になりますが、4っつ目のLEDは点滅してから充電完了後は消灯するため、LEDから読み取る充電残量の段階としては5段階になります。

※消灯している2つのLEDはセットしたときに見えなくなるのIQOSホルダーのステータス用
5段階の定義(状態)としては以下のようにします。
- LED1が点滅 = 第一段階 充電接続したときから点滅開始
- LED1点灯+2が点滅 = 第二段階
- LED1と2が点灯+3が点滅 = 第三段階
- LED1と2と3が点灯+4が点滅 = 第四段階
- 全て消灯(充電接続状態) = 充電完了(満充電)
その満充電になるまでの5段階ごとに充電電圧と電流、バッテリーライトの段階が切り替わった時の実測時間を表にまとめています。
せっかくなので、付属の充電器と充電ケーブルを用いた場合と、PD(Power Delivery)充電した場合の2種類で実測確認してます。これは今後の主流となるUSB(C)でも確認してみたかったためです。比較の参考として掲載しておきます。
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ポケットチャージャーが満充電になるまでの充電時間計測
USB-A充電
(標準付属充電器で満充電になるまでの時間)

●IQOS3 DUO 標準付属品の測定仕様と条件
- IQOS3 DUOに付属しているAC充電器とケーブルを使用
- ホルダーは中にセットせず、抜いた状態で測定
測定結果
項目 | 時間 | 電圧 | 電流 | 電力 | LED状態 |
---|---|---|---|---|---|
第一段階 | 充電開始 | 5.23V | 1.82A | 9.51W | 1点灯 |
第二段階 | 24分25秒 | 5.25V | 1.83A | 9.60W | 1+2点灯 |
第三段階 | 55分56秒 | 5.25V | 1.84A | 9.66W | 1+2+3点灯 |
第四段階 | 1時間07分05秒 | 5.21V | 1.42A | 7.39W | 1+2+3点灯,4点滅 |
(四→五途中) | (1時間30分) | 5.15V | 0.94A | 4.84W | ↑ |
第五段階 (充電完了) | 1時間41分15秒 | 5.06V | 0.31A | 1.56W | 全て消灯 |
IQOS3 DUOのチャージャーは満充電になるまでの時間が「1時間41分」となりました。

充電時間を分単位で見ると
- 第一段階:0分
- 第二段階:24分
- 第三段階:55分
- 第四段階:67分
- 充電完了:101分
この結果から、充電完了まで約100分を要しますので、充電を忘れていると朝の時間だけで満充電までは厳しい状況に陥りやすいです。1時間近く充電できれば目盛り3っつまでは充電ができる計算になり、帰宅までに10本以上吸う方でも一日過ごせるのではないでしょうか。
第三段階から第四段階に移るまでの時間が短いのが気になりました。次のPD充電でも同様にこの区間が早かったので、IQOS3 DUOの仕様でもあります。
また、充電が完了すると全てのランプは消えます。その時点では0.3Aほどですが、その後も充電は継続されているようです。そのまま放置して2時間経過時点で5.05V・0.21Aと1Wほどが流れていますので、これは監視モードではなく微弱充電を行っている状態です。
最後は2時間5分で電流も0になり、完全な充電の完了となりました。
約100分の充電が必要なため、IQOSを毎日10本以上吸う方には、やはりスマホと同じ様に寝る前の充電を習慣化することが必要になります。
次に、標準付属の充電器(5V2A)がUSB-A出力であったため、USB-C(PD)の方が早く充電できる可能性を探るため、PD充電スピードを確認しました。
USB-C充電
PD充電(C to C接続)で満充電までの時間
ポケットチャージャーの搭載端子がUSB-Cになっていることから、PD(Power Deliver)の組み合わせで充電スピードに変化があるかも比較できるように確認してみました。

ここでの比較は要するに「付属品の充電器」 VS 「PD充電」となります。

●PD(USB-C)充電の測定仕様と条件
- 充電器=Anker「Power Port PD2」
- ケーブル=alumania「Power Charge Cable C to C」
- 接続端子は
「AC充電器」Type-C →Type-C「IQOSポケットチャージャー 」 - ホルダーは中にセットせず、抜いた状態で測定
測定結果
項目 | 時間 | 電圧 | 電流 | 電力 | LED状態 |
---|---|---|---|---|---|
第一段階 | 充電開始 | 5.07V | 1.26A | 6.38W | 1点灯 |
第二段階 | 30分24秒 | 5.07V | 1.25A | 6.33W | 1+2点灯 |
第三段階 | 1時間20分10秒 | 5.06V | 1.25A | 6.32W | 1+2+3点灯 |
第四段階 | 1時間41分23秒 | 5.06V | 1.25A | 6.32W | 1+2+3点灯,4点滅 |
(四→五途中) | (2時間過ぎたころ) | 5.11V | 0.44A | 2.24W | ↑ |
第五段階 (充電完了) | 2時間16分57秒 | 5.12V | 0.35A | 1.79W | 全て消灯 |
PD充電の場合は、満充電になるまでの時間が「2時間17分」となりました。
分単位で見ると
- 第一段階:0分
- 第二段階:30分
- 第三段階:80分
- 第四段階:101分
- 充電完了:137分
ここでの結果は電源及びケーブルの性能や、組み合わせによって変わってきます。概ねPD充電器で充電すると、この程度だということで捉えていただければと思います。
今回、USB-C接続を”PD充電”としていますが、正確にはIQOS側がPD規格に対応していなければ、PD(Power Deliver)規格としての充電ではありません。分かりやすくするために、単にUSB-C出力機からの接続をPD充電と呼んでいます。
電圧と電流の簡易テスターは、標準接続で使用したUSB-A用とは異なるため、正確な数値としては完全な比較ではできません。あくまでも簡易テスターによる数値を記載さしていますので、これも参考値として捉えてください。
充電スピード比較結果
これらの結果から、PD充電の方が満充電になるまでの時間は遅く、付属品の充電器と比べて36分も余計に時間がかかる結果となりました。
これは充電中の電力がUSB-Cでは6.3W程度だったのに対して標準品は9.6W程度と、およそ1.5倍の違いがありました。そのまま充電時間のスピードにも表れたような結果となっています。こうなる理由は単にIQOS3 DUOはPD(Power Delivery)に対応していないからです。
- USB-C接続よりもUSB-Aの方が早い
- Power Deliveryには対応していない
PDがダメならQCは?
PD接続で遅くなったことで、ここでもう一つ試してみたいことが出てきます。それはUSB-AのQC3.0(Qualcomm Charge)で充電するとどうなるか?といった点です。
結論から申し上げると、QC3.0でも充電電力は9.12Wでした。同じようなスピードにしかなりません。これはこの中でも紹介する「チャージャーの充電を早くする方法」で詳しく解説していきます。
次はホルダーが満充電までになるまでのスピード測定
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